持論:好きなスポーツを語る

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■女子バレーと女子バスケに見る大いなる挑戦

2016年1月24日今まさに2つの女子の球技チームが生き残りを賭けた戦いをしている。
女子バレーボールのデンソーエアリービーズと女子バスケットボールの羽田ヴィッキーズ。

デンソー上尾メディックスと対戦し、セットカウント3-1以上で勝利してファイナル6進出を決めたいところ。羽田は2次ラウンドでの下位リーグ上位3チームに入るために負けられない日立ハイテク戦。


デンソーエアリービーズのここ数年の戦いは厳しい。全日本メンバーを経験した井上香織(引退)や現全日本で同期の大竹里歩や鍋谷友理枝がいるものの、トップリーグのV・プレミアではなく、チャレンジリーグに落ち1シーズンでプレミアに復帰するも今季は主力の怪我等もあり苦しい戦いが続いている。
一方の羽田ヴィッキーズは、日本代表に名前を連ねる選手はいない。企業がかかえるチームではなく、地域活動と大田区のPRも行う地域主体のクラブチームで、ここ数年の成績は最下位争いと芳しくはない。

 

羽田には有望な瀨﨑理奈と落合里泉の両ガードがいる。
瀨﨑はケガでベンチだが、とにかく縦横無尽にコートを走り回り、ボールを取りに行くプレーでチームに勇気と活力を与える。落合は、13年ぶりに開催されたオールスターに出場し、トッププレーヤーに対して距離のあるところからでもパスを通していたことから、高いレベルでプレーができることを証明していた。2人は学生時代から活躍し、チームメイトとなった今は良いコンビ。

 

この2チーム、競技は違うもののよく似た特長がある。
・若手の同期2人がチームで活躍している
・東京に縁深い
・ミスが多く勝ちきれない試合をよくしている

羽田は東京のチームであるから東京に縁深いのは当たり前なのだが、デンソーは愛知県西尾市がホームのチーム。しかし、東京の高校の出身選手が多く在籍している。
下北沢成徳大竹里歩
文教学院大学女子:田原愛里
八王子実践鈴木裕子、石井里沙
鍋谷友理枝は大分県東九州龍谷高校出身であるが、東京都出身(大田区らしい)。

 

2020年の東京オリンピックでは、この2チームから日の丸をつけて試合に出る選手が出るのだろうか非常に気になるところ。両チームの若手同期2人にはその可能性はあるかもしれない。だからこそ、今シーズンは助走に入るために重要で決してリーグで下位に甘んじてはいけないと思う。
残り4年でステップアップするのに足踏みしている時間はない。

 

(おまけ)
日本の女子バスケットボール界はリオ五輪を前に非常によい状態にあると思う。
海外を経験した渡嘉敷にワンアンドオンリーの存在である吉田に積極果敢でドライブの得意な本川。安定感の増した間宮とタイプの異なる力のある選手がいることが大きい。
他にも注目したい選手として大神、山本、三谷、長岡etc.

その一方で、ロンドン五輪で銅メダルの快挙を記録した女子バレー。その後の世界のバレー界の進化の速度はすさまじく、高さのある選手が居並ぶ国のチームでも緻密なプレーができたり、サービスの精度にも磨きをかけ、パワーや高さで圧倒する部分は更に強化している状況。正直、ロンドン五輪を上回る成績は残せないと個人的には思っている。目下のライバルは、ブラジルやアメリカ、中国ではなくセルビアやトルコやロシアという第2グループになっているため、4~5位がリオでは順当だろう。古賀紗理那が覚醒して日本のエースとなるには時間が足りない。

リオ五輪のハイライト映像にハヤブサジャパンが躍動する姿を思い浮かべて、日本の女子バスケに注目していきたい。そして負けずにバレーも頑張れ!